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かるてん

未来の社会を支えるテイジンの災害対策ソリューション

超軽量天井材「かるてん®」を使用した新たな耐震工法を開発

2016年6月16日

帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:鈴木 純)は、ポリエステル製タテ型不織布「V-Lap」*1を基材とする天井材「かるてん」を使用した、超軽量天井システムにおける新たな耐震工法「かるてんTB工法」を開発しました。


新たな耐震工法「かるてんTB工法」施工例

 

この工法は、2015年6月に一般評定を取得した「かるてんTA工法」の軽量性や耐震性を保ちながら施工性を向上させたもので、国土交通省告示第771号の規定に準拠した天井構造であるとして一般評定*2を取得しています。(STREC-D001-1号)

この耐震工法は、建築材料を開発・販売する株式会社エービーシー商会(本社:東京都千代田区、社長:佐村 健)が今夏より展開する予定です。

*1「V-Lap」: 帝人が展開する繊維を垂直(タテ)方向に配向させた不織布。嵩高構造により、軽量性や易成型性などの特徴を有する。

*2一般評定: 耐震判定委員会加盟団体が行う耐震診断の結果および耐震改修計画に関する評価・判定のこと。

 

1.「かるてん®」について

(1)帝人グループは、人々の安全・安心を支える「ライフプロテクション」分野での用途展開に注力しています。「かるてん」はこうした中で、社会インフラに向けた技術およびソリューション創出の一環として開発された天井仕上げ材です。

(2)「かるてん」は、従来の天井材に比べて柔らかく、軽量で、万一天井が落下しても、人や物への被害を最小限に抑えることができます。また、吸音性能や断熱性能に優れ、建築基準法で定められた不燃材料の規定にも適合しています。

(3)ポリエステル繊維製である「かるてん」は、引張強度と追従性にも優れており、強い揺れに対して柔軟に対応することができます。

 

2.「かるてん®TB工法」について

(1)帝人は、超軽量天井システムに「かるてん」を使用した耐震工法として「かるてんTA工法」を開発し、2015年6月に一般評定を取得していますが、その施工性を向上させるために改良を重ねて開発したのが「かるてんTB工法」です。

(2)「かるてんTB工法」は、「かるてん」を折り曲げやすく加工し、折り曲げた部分を下地材に留める工法で、「かるてんTA工法」に比べて留付部材の点数が半分以下となり、形状がシンプルになったことで、軽量性や耐震性能を保ちながら施工作業が簡単になりました。

(3)「かるてんTB工法」は、構造物評定委員会を設置・運営する一般社団法人構造調査コンサルティング協会(Strec)より、国土交通省告示第771号の規定に準拠した検証方法において、震度6相当の揺れに対する耐震性能の評定を取得しています。

 

【参考】「かるてん®TA工法」について

(1)「かるてんTA工法」は、吊りボルトにより一定間隔で吊られた格子状のアルミ天井下地材に「かるてん」を留めつける工法で、「かるてん」の特性である引張強度と追従性を活かし、強い揺れが起きた際の天井面内の剛性や耐久性を確保するものです。

(2)この工法は、2015年6月、一般社団法人構造調査コンサルティング協会(Strec)より、国土交通省告示第771号の規定に準拠した検証方法において、震度6相当の揺れに対する耐震性能の評定を取得しています。

 

3.今後の展開
帝人は、「かるてん」ならびに「かるてん」を使用した超軽量天井システムの展開を推進し、高機能素材やエンジニアリングに関する技術やノウハウを駆使して超軽量天井の材料開発から設計までの統合的ソリューションを提案することにより、2020年までに「かるてん」として10億円の売上を目指します。

 

■当件に関するお問い合わせ先
・報道関係のお問い合わせ
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 03-3506-4055
・その他のお問い合わせ
帝人株式会社  エンジニアリングファイバー部 フリクション・シール課  03-3506-4873

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

 

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